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四十肩・五十肩の秘密|肩だけを見ても治らない理由

四十肩・五十肩は、肩だけの問題でしょうか

「四十肩なんです」
「肩が上がらなくて困っています」
「夜になると肩が痛くて眠れません」

このようなお悩みは、とてもよく聞きます。

肩が痛いと、多くの方は「肩が悪い」と考えます。
もちろん、痛みが強いときは整形外科で診てもらうことが大切です。炎症が強い時期には、薬や湿布、注射などで痛みを落ち着かせることが必要な場合もあります。

ただ、ここで大切なのは、なぜ肩に負担が集まったのかという視点です。

肩に炎症がある。
だから肩を治療する。

これは間違いではありません。
けれど、肩に負担が集まった理由まで見ていかないと、同じ痛みを繰り返してしまうことがあります。

肩は、単独で動いているわけではない

肩は、肩甲骨の浅いくぼみに腕の骨が乗っている関節です。
上にも横にも後ろにも動き、回すこともできます。

とてもよく動く関節だからこそ、実は不安定でもあります。

肩は、靭帯や小さな筋肉で安定させながら、大きな筋肉で腕を動かしています。
さらに、肩甲骨や鎖骨とも連動しながら動いています。

つまり肩は、肩だけで動いているわけではありません。

痛い場所は、結果かもしれない。
原因は、体のつながりの中にある。

肩が前に出ると、腕は上がりにくくなる

試しに、肩を少し前に出したまま腕を上げてみてください。
途中で上がりにくくなったり、肩のあたりが詰まる感じが出たりしないでしょうか。

今度は、肩を少し後ろに戻し、胸が軽く開いた状態で腕を上げてみてください。
先ほどより上げやすく感じる方も多いと思います。

肩が前に出たまま腕を使い続けると、肩の中の小さな筋肉や靭帯は、腕をよい位置に保とうとして頑張ります。

しかし、肩の位置がずれていると、そこに無理がかかります。

洗濯物を干す。
棚の物を取る。
服を着る。
寝返りをする。

日常の小さな動きの積み重ねが、肩への負担になっていくことがあります。

肩の位置は、肩甲骨・背骨・骨盤とつながっている

では、なぜ肩は前に出るのでしょうか。

肩の位置は、肩甲骨の位置に大きく影響されます。
肩甲骨が外側に開くと、肩も前に出やすくなります。

そして、肩甲骨の位置には背骨が関係しています。

背中を丸めてみてください。
肩甲骨は外側に広がり、肩は前に出やすくなります。

反対に、背骨が自然に伸びていると、肩甲骨は背中に収まりやすくなり、肩もよい位置に戻りやすくなります。

さらに、背骨は骨盤の上に乗っています。

骨盤が後ろに倒れる。
背中が丸くなる。
肩甲骨が外に開く。
肩が前に出る。

このように、肩の位置は体全体のつながりの中で決まっています。

鍵になるのは、股関節まわりの筋肉

骨盤は、股関節の上にあります。
そして骨盤は、股関節まわりの筋肉に支えられています。

股関節まわりの筋肉が弱くなったり、硬くなったり、左右差が出たりすると、骨盤の位置は崩れやすくなります。

骨盤が崩れる。
背骨が丸くなる。
肩甲骨が外に開く。
肩が前に出る。
その状態で腕を使う。

その結果、肩に負担が集まりやすくなります。

これが、私が四十肩・五十肩を見るときに大切にしている視点です。

肩が痛いときこそ、肩だけを責めない

痛みが強い時期に、無理やり動かす必要はありません。
炎症が強いときは、まず痛みを落ち着かせることも大切です。

そのうえで、次のような視点を持つことが大切です。

  • 肩甲骨は動いているか
  • 背骨は動いているか
  • 骨盤は動いているか
  • 股関節まわりは働いているか

肩が痛いと、肩だけを見たくなります。
けれど、体はすべてつながっています。

四十肩・五十肩は、肩だけの問題ではないかもしれません。

肩の痛みで困っている方こそ、一度、肩だけではなく体全体のつながりを見直してみてください。

体験のご案内

福岡市で、訪問型の姿勢ケアを行っています。
「もう仕方ない」と感じている方こそ、一度ご相談ください。

「肩が上がらない」と諦める前に、一度だけ。
肩も、体も、つながりから変えられます。

川﨑賢人

川﨑賢人

作業療法士歴18年。姿勢改善・痛みケアを専門に活動。制度リハではなく、“本当に良くなる再教育”を届けています。維持ではなく改善へ。その一歩を一緒に踏み出します。

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