「夜中に足がつって、痛みで目が覚める」
そんな経験はありませんか?
こむら返りへの一般的な対処法として、水分やナトリウム、カリウムを補うことが勧められます。
もちろん、それらも大切です。
ただ、水やスポーツドリンクを飲んでも、足がつる状態を繰り返す方がいます。
なぜ、その人のふくらはぎは繰り返しつるのでしょうか。
なぜ足はつるのか
こむら返りは、ふくらはぎなどの筋肉が、自分の意思とは関係なく急激に収縮する状態です。
筋肉と神経のやり取りが乱れ、筋肉の収縮を止めにくくなることで、強い痛みを伴う痙攣が起こると考えられています。
関係する要因には、次のようなものがあります。
- 脱水や電解質の乱れ
- 冷え
- 加齢による体の変化
- 筋肉の疲労
- 薬の影響
- 血流や神経に関係する病気
しかし、夜間のこむら返りが起こる仕組みは、まだ完全には解明されていません。
水分やミネラルだけでは説明できない
水分やミネラルの不足は、足をつりやすくする要因の一つです。
ただ、それだけが原因であれば、同じような食生活や年齢の人は、もっと同じように足がつるはずです。
運動中の筋痙攣を調べた研究でも、痙攣した人としなかった人の間に、脱水や血液中の電解質で臨床的に大きな差が見られなかったという報告があります。
一方で、高い運動強度や過去の痙攣経験との関係が報告されています。
運動中の痙攣と夜間のこむら返りは同じものではありません。
それでも、足がつる原因は、水分やミネラルだけでは説明できないと考えられます。
姿勢から見る、ふくらはぎの働きすぎ
一度、立った状態で体を前へ傾けてみてください。
倒れないように、ふくらはぎへ力が入るのを感じると思います。
体や骨盤が前へずれた姿勢では、ふくらはぎが体を支えるために働き続けます。
その姿勢で立ち仕事や歩行を何時間も続ければ、ふくらはぎには少しずつ疲労が蓄積します。
ふくらはぎは、こむら返りの犯人ではありません。
日中、倒れないように体を支え続けてきた被害者かもしれません。
すべてのこむら返りが姿勢によって起こるわけではありません。
しかし、水分や栄養を整えても繰り返す場合は、ふくらはぎに負担が集まる立ち方になっていないかを見る価値があります。
ふくらはぎだけでなく、体の後ろ側を伸ばす
足がつったときは、膝を伸ばし、つま先をゆっくり自分の方へ向けます。
予防方法の一つが、就寝前のストレッチです。
55歳以上を対象とした研究では、寝る前にふくらはぎと裏もものストレッチを6週間続けた人は、こむら返りの頻度と痛みが減少しました。
体の後ろ側は、足裏、アキレス腱、ふくらはぎ、裏もも、骨盤、背中へと連動しています。
ふくらはぎだけを揉むのではなく、体の後ろ側をまとまりとして動かす。
それによって、ふくらはぎへ集中していた負担を逃がしやすくなります。
本当に見直したいのは「足がつらない立ち方」
ストレッチで一時的に楽になっても、ふくらはぎが働きすぎる立ち方が変わらなければ、また同じ負担がかかります。
人の体は、骨だけで立っているわけではありません。
骨の近くにある深部の筋肉が働き、骨盤や背骨を支えることで、体重を全身へ分散しています。
その中で私が注目している筋肉の一つが、大腰筋です。
大腰筋は腰椎から始まり、骨盤周辺を通って太ももの骨につきます。背骨と脚をつなぎ、股関節や体幹の位置に関わっています。
姿勢を支える筋肉が十分に働かなければ、別の筋肉がその仕事を引き受けます。
その一つが、ふくらはぎなのかもしれません。
「つった場所をどうするか」だけでなく、「なぜ、ふくらはぎが働きすぎたのか」を考える。
それが、繰り返すこむら返りを姿勢から見直すということです。
医療機関への相談が必要な場合
こむら返りが頻繁に続く場合や、次のような症状を伴う場合は、姿勢だけで判断せず医療機関へご相談ください。
- 片脚の腫れや赤みがある
- しびれや筋力低下を伴う
- 歩行時にも強い痛みが出る
- 薬を変更してから症状が始まった
- 日常生活や睡眠へ大きな影響が出ている
参考文献
オンライン相談のご案内
遠方の方や、まず姿勢とのつながりを知りたい方は、オンラインでの相談も可能です。
画面越しに姿勢を見ながら、痛みと体のつながりを一緒に確認します。
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福岡市で、訪問型の姿勢ケアを行っています。
「もう仕方ない」と感じている方こそ、一度ご相談ください。
水分をとっても繰り返すなら、立ち方から見直してみませんか。
ふくらはぎが頑張り続けなくてもいい体を、一緒につくっていきます。





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