巻き肩で悩んでいる方は多いです。
自分では気づいていなくても、横から見ると肩が前に出ている。
首や肩がこりやすい。
腕を上げると、どこか引っかかる感じがする。
そういう方は、肩だけが悪いと思っているかもしれません。
でも実際には、巻き肩は肩だけで起きているとは限りません。
肩の位置は、骨盤・背骨・肩甲骨の影響を受けています。
▪️まず、体で確認してみてください
少しだけ、実験してみましょう。
骨盤を後ろに倒して、背中を丸めてみてください。
そのまま肩を前に出します。
その姿勢で、腕を上げてみてください。
おそらく、上がりにくいと思います。
肩の前が詰まる感じがしたり、腕が重く感じたりする方もいるはずです。
次に、骨盤を少し起こして、背骨を軽く伸ばしてみてください。
肩甲骨が動きやすい状態をつくってから、もう一度腕を上げてみます。
さっきより、上げやすくなりませんか。
この体験が、巻き肩を考えるうえでとても大事です。
▪️肩は、肩甲骨の上で動いています
肩の関節は、とても自由に動きます。
腕を前にも、横にも、上にも動かせる。
そのかわり、肩は不安定な関節です。
肩関節の受け皿は、肩甲骨にあります。
つまり、肩甲骨の位置が崩れると、肩の動きも崩れやすくなります。
肩甲骨が外側に開けば、肩は前に出ます。
肩甲骨が動きにくくなれば、腕も上がりにくくなります。
だから巻き肩を見たときに、「肩を後ろに引けばいい」と単純には言えません。
肩を見たいなら、まず肩甲骨を見る必要があります。
▪️肩甲骨は、背骨と胸郭の影響を受けます
ここが面白いところです。
肩甲骨は、背骨に直接くっついているわけではありません。
肋骨、つまり胸郭の上に乗っています。
背中が丸くなると、胸郭も前に倒れます。
すると、その上に乗っている肩甲骨も外側へ開きやすくなります。
肩甲骨が外へ開く。
肩が前へ出る。
巻き肩になる。
この流れです。
だから、肩甲骨を寄せる体操をしても、背中が丸いままだと戻りやすいのです。
肩甲骨だけに「戻れ」と言っても、乗っている土台が丸まっているからです。
▪️背骨の土台は骨盤です
では、背骨は何の影響を受けるのでしょうか。
背骨は、骨盤の上にあります。
骨盤が後ろに倒れると、背骨は丸くなります。
背骨が丸くなると、肩甲骨は外側に開きます。
肩甲骨が外側に開くと、肩は前に出ます。
つまり、巻き肩の流れをたどると、こうなります。
- 骨盤が後ろに倒れる
- 背骨が丸くなる
- 肩甲骨が外側に開く
- 肩が前に出る
- 巻き肩になる
巻き肩は、肩だけの問題ではなく、姿勢全体の結果として出ていることがあります。
▪️骨盤が前に倒れすぎても、肩に影響します
ここで注意したいのは、骨盤が後ろに倒れることだけが問題ではないということです。
骨盤が前に倒れすぎる、いわゆる反り腰の状態でも、肩に影響することがあります。
腰が反りすぎると、背骨全体のバランスを取るために、胸の背骨が丸くなることがあります。
すると、やはり肩甲骨は外側に開き、肩は前に出やすくなります。
骨盤は、後ろに倒れても、前に倒れすぎても、肩に影響します。
大事なのは、骨盤をただ前に起こすことではありません。
背骨が自然なS字カーブを取り戻せる位置に、骨盤が安定することです。
▪️現場で起きる、不思議だけど自然な変化
実際の現場でも、肩が上がりにくい方に出会うことがあります。
肩だけを動かしても、変化が小さい。
でも、背骨を少し動かし、骨盤を整えてから肩を動かすと、腕が上がりやすくなることがあります。
初めて体験すると、不思議に感じるかもしれません。
でも理屈は、とても単純です。
骨盤が変われば、背骨が変わる。
背骨が変われば、肩甲骨が変わる。
肩甲骨が変われば、肩の動きが変わる。
体は、部分だけで動いているわけではありません。
▪️巻き肩を改善するために見る場所
もちろん、胸の前を伸ばすことは大切です。
肩甲骨を動かすことも大切です。
ただ、それだけで戻ってしまう方は、少し視野を広げてみてください。
- 背骨が丸く固まっていないか
- 骨盤が後ろや前に倒れすぎていないか
- 股関節まわりの筋肉が働いているか
- 肩甲骨が動きやすい土台があるか
肩の土台は肩甲骨。
肩甲骨の土台は背骨。
背骨の土台は骨盤。
骨盤は股関節まわりの筋肉に支えられています。
巻き肩を本当に変えたいなら、肩だけでなく、体のつながりから見ていくことが大切です。
▪️オンライン相談のご案内
遠方の方や、まず姿勢とのつながりを知りたい方は、オンラインでの相談も可能です。
画面越しに姿勢を見ながら、痛みと体のつながりを一緒に確認します。
▪️体験のご案内
福岡市で、訪問型の姿勢ケアを行っています。
「もう仕方ない」と感じている方こそ、一度ご相談ください。
「肩だけの問題だから」と諦める前に、一度だけ。
巻き肩も、肩の動きも、姿勢から見直せることがあります。





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