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外反母趾の秘密。狭い靴だけのせいじゃない。




▪️外反母趾は、狭い靴だけで起こるのでしょうか

外反母趾というと、先の細い靴やヒールが原因というイメージが強いかもしれません。

もちろん、靴の影響はあります。
幅の狭い靴やヒールの高い靴は、親指の付け根に負担をかけやすく、変形を強める要因になります。

日本整形外科学会でも、靴、扁平足、足のアーチ、筋力低下などが外反母趾に関係すると説明されています。
参考:日本整形外科学会「外反母趾」

ただ、実際には少し疑問が残ります。

ヒールを履いたことのない中学生でも、外反母趾になることがあります。
反対に、細い靴を履いていても外反母趾にならない人もいます。

つまり、靴だけでは説明しきれない外反母趾がある。

▪️足だけを見ても変わらないことがある

外反母趾の対策として、よく言われるものがあります。

  • 靴を変える
  • インソールを入れる
  • 足裏の運動をする
  • 足指のグーパー運動をする

これらは大切です。
足のアーチを支えたり、親指への負担を減らしたりする意味はあります。

ただ、それでも変わらない人がいます。

その場合、私は足だけでなく、もう少し上を見ます。
特に見るのは、膝と足先の向きです。

▪️膝は内側、足先は外側を向いていませんか

外反母趾の方に、よく見られる特徴があります。

膝は内側に入る。
でも、足先は外側を向いている。

この状態で、足の指に力を入れてみてください。
親指が内側へ押されるような感覚がありませんか。

膝と足先の向きがそろっていないと、足の中にねじれが生まれます。
そのねじれが、親指の付け根に負担を集めることがあります。

外反母趾は足の親指に起こる変形ですが、原因が足だけにあるとは限りません。

▪️股関節で支えられないと、足先でバランスを取る

では、なぜ膝が内側に入り、足先が外側を向くのでしょうか。

私は、股関節で体を支えにくくなっていることが関係していると考えています。

股関節まわりの筋肉がうまく働かない。
お尻の筋肉で支えきれない。
すると、体は内ももを使って脚を支えようとします。

その結果、膝が内側に入りやすくなります。

ただ、膝も足先も内側へ向いてしまうと、立っている時のバランスが取りにくくなります。
そこで体は、足先を外側へ開いて、地面を広く使おうとします。

膝は内側。足先は外側。

このねじれた状態で立つ、歩く、走る。
すると、足のアーチは崩れやすくなり、親指にも負担が集まりやすくなります。

▪️まず確認してほしいこと

外反母趾で悩んでいる方は、まず自分の足の向きを確認してみてください。

  • 立った時に、膝が内側へ向いていないか
  • 足先だけが外側を向いていないか
  • 立ち座りの時に、膝が内へ入らないか
  • 歩く時、走る時に、膝と足先の向きがずれていないか

足を伸ばした状態で、膝のお皿を軽く挟むと、膝の向きがわかりやすくなります。
足先は、足の真ん中から踵へ向かう線を見て、膝の向きとそろっているか確認します。

自分ではわかりにくい場合は、正面や後ろから誰かに見てもらうのも良い方法です。

▪️足だけでなく、股関節から見直す

靴を変えた。
インソールも変えた。
足裏の運動もした。

それでも外反母趾が変わらない場合、足だけを頑張るのではなく、股関節や姿勢から見直すことが大切かもしれません。

お尻の奥の筋肉が使えているか。
内ももの筋肉が縮みすぎていないか。
股関節が前後にきちんと動いているか。
膝と足先の向きがそろっているか。

そうした体全体のつながりを見ることで、外反母趾の見え方は変わります。

痛い場所だけを見ても、原因が見えないことがあります。

▪️オンライン相談のご案内

遠方の方や、まず姿勢とのつながりを知りたい方は、オンラインでの相談も可能です。
画面越しに姿勢を見ながら、痛みと体のつながりを一緒に確認します。

▪️体験のご案内

福岡市で、訪問型の姿勢ケアを行っています。
「もう仕方ない」と感じている方こそ、一度ご相談ください。

靴も、インソールも、足裏の運動も試した方へ。
足だけではなく、姿勢から見直すと変化の糸口が見えることがあります。

川﨑賢人

川﨑賢人

作業療法士歴18年。姿勢改善・痛みケアを専門に活動。制度リハではなく、“本当に良くなる再教育”を届けています。維持ではなく改善へ。その一歩を一緒に踏み出します。

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