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「やりたい」を諦めないために——私が思う作業療法

「コンビニに行って、自分で好きなアイスを買いたい」

もし歩くことが難しかったら、その願いは諦めるしかないのでしょうか。
歩けるようになるまで、待たなければいけないのでしょうか。

私は、そうは思いません。

車で行ってもいい。車椅子を使ってもいい。最初は誰かに手伝ってもらってもいい。

まずは、その人の「やりたい」を叶える。
私は作業療法士として19年働いてきて、作業療法とは「その人の願いを叶える仕事」だと思っています。

▪️「できない」と「やりたい」は別の話

病気や障害、痛みによって、以前はできていたことが難しくなることがあります。

買い物へ行く。料理をする。家族と出かける。趣味を楽しむ。
体が思うように動かなくなると、やりたいことまで諦めてしまう方も少なくありません。

しかし、今までと同じ方法でできないからといって、願いそのものまで諦める必要はありません。

どうすれば、今の体でその願いを叶えられるのか。

その方法を本人と一緒に考えていくことも、作業療法の大切な役割です。

▪️コンビニでアイスを買うという願い

例えば、「コンビニに行って、好きなアイスを買いたい」という願いがあったとします。

歩くことが難しいのであれば、次のような方法があります。

  • 車でコンビニまで行く
  • 車椅子を使う
  • 最初は誰かに手伝ってもらう

この人が最初に叶えたいのは、歩くことではありません。
コンビニへ行き、自分で好きなアイスを選んで買うことです。

もちろん、「自分の足で歩いて行きたい」という願いがあるなら、歩くための方法を一緒に考えていきます。

大切なのは、こちらが方法を決めることではありません。

その人がどうありたいのか。何をしたいのか。

そこから方法を考えていくことが大切だと思っています。

▪️作業療法は「願いを叶える仕事」

「その人の願いを叶える仕事」という言葉は、私が考えたものではありません。

学生時代、実習先の先生から教えてもらった言葉です。

その先生は、作業療法士としての考え方も技術も素晴らしく、学生だった私が心から憧れた先生でした。

作業療法士になって19年。
あらためて自分が思う作業療法とは何だろうと考えた時、最後に残ったのがこの言葉でした。

先生からもらった言葉が、今も私の仕事の真ん中にあります。

そして今は、私自身も誰かに憧れられる作業療法士になって、後輩に希望を伝えていかなければと思っています。

「作業療法士って、こんなにいい仕事なんだ」と。

先生が私に見せてくれたように、今度は私が後輩に背中で見せていく番だと思っています。

▪️姿勢を整えることも、願いを叶える方法の一つ

私が行っているのは、姿勢を整え、痛みを改善するためのセルフケア体操です。

体操を覚えることで、自分の姿勢や痛みを自分でケアする方法を持てるようになります。

通い続けなければ何もできない状態ではなく、少しずつ自分の体を自分で整えられるようになる。

それによって、買い物へ行く。旅行をする。趣味を再開する。家族と出かける。
その人がもう一度やりたいことへ近づいていく。

痛みを改善すること自体が、最終的なゴールではありません。

痛みの先にある「やりたいこと」を、もう一度できるようにする。
姿勢を整えることも、そのためにある選択肢の一つです。

▪️「やりたいことはありませんか?」

私は利用者さんに、よくこう聞きます。

「今日は調子どうですか?」
「痛いところはありませんか?」
「やりたいことはありませんか?」

思い返すと、その質問の中にはいつも、「この人のやりたいことを叶えるために」という思いがあったのだと思います。

皆さんが、もう一度やりたいことは何ですか。

今までと同じ方法では難しくても、別の方法なら近づけることがあります。
願いまで諦める前に、できる方法を一緒に考えていければと思っています。

▪️オンライン相談のご案内

遠方の方や、まず姿勢とのつながりを知りたい方は、オンラインでの相談も可能です。
画面越しに姿勢を見ながら、痛みと体のつながりを一緒に確認します。

▪️体験のご案内

福岡市で、訪問型の姿勢ケアを行っています。
「もう仕方ない」と感じている方こそ、一度ご相談ください。

「できないから」と願いまで諦める前に、一度だけ。
今の体でできる方法を、一緒に探してみませんか。

川﨑賢人

川﨑賢人

作業療法士歴18年。姿勢改善・痛みケアを専門に活動。制度リハではなく、“本当に良くなる再教育”を届けています。維持ではなく改善へ。その一歩を一緒に踏み出します。

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