朝、起きて最初の一歩で、かかとがズキッと痛む。
しばらく歩くと少し楽になるけれど、長く立った日や歩きすぎた日は、また足裏が痛くなる。
ボールで足裏をほぐしたり、ふくらはぎを伸ばしたりすると、その場では軽くなる。でも、立って歩けば戻ってしまう。
そんな状態が続いているなら、足裏だけではなく、「足裏が頑張らなければ立てない姿勢」になっていないか、一度見てみる必要があります。
▪️足底腱膜炎は「痛む場所」を教えてくれます
足底腱膜は、かかとから足の指のつけ根へ広がり、足のアーチを支えている組織です。
歩く、立つ、地面を蹴る。こうした動作のたびに負担が繰り返されると、かかと周辺を中心に痛みが現れます。
ただし、診断名から分かるのは、主に「どこが痛んでいるか」です。
なぜそこへ負担が集中したのかまでは、足裏だけを見ても分からないことがあります。
▪️立ったまま、少し実験してみましょう
壁や椅子に手を添えて立ちます。
かかとを浮かせず、体をひとかたまりにしたまま、ほんの少し前へ移動してみてください。
ふくらはぎや足裏、足の指に力が入った人もいると思います。
このとき、足が急に弱くなったわけではありません。体の位置が変わったことで、足が転ばないように踏ん張ったのです。
普段から骨盤が前へ移動している人は、歩いている間も足裏でブレーキをかけ続けることがあります。
※痛みが強い方や、立つことに不安がある方は無理に試さないでください。
▪️足裏が頑張り続ける姿勢
片脚で立ったとき、次のような動きが出ていないでしょうか。
- 骨盤が大きく横へ逃げる
- 足首が細かく揺れ続ける
- 足の指で床を強く握る
- 膝と足先が違う方向を向く
股関節で体を支えにくいと、骨盤は前や横へ逃げます。
その揺れを足首が細かく修正し、最後は足の指が床を握って体を止めます。
股関節で支えにくい
↓
骨盤が逃げる
↓
足首が揺れる
↓
足の指で床を握る
↓
足裏への負担が増える
足裏は、痛みの原因をつくった犯人というより、上から落ちてきた仕事を引き受け続けた場所なのかもしれません。
▪️足のアーチは、下がることが悪いのではありません
「土踏まずが下がっているから痛い」と言われることがあります。
しかし、足のアーチは常に高く固定されているものではありません。
体重がかかれば少し沈み、地面を蹴るときには戻る。バネのように形を変えながら、衝撃を受け止めています。
問題になるのは、アーチが下がること自体ではなく、下がったまま戻りにくくなり、足裏が休めなくなることです。
▪️足裏を整えながら、全身を見る
足裏のストレッチや、ふくらはぎを緩めること、靴やインソールを見直すことには意味があります。
ただし、立った瞬間に骨盤が逃げ、足の指が床を握る状態が残っていれば、歩くたびに同じ負担が戻ります。
私が足裏の痛みを見るときは、痛む場所だけでなく、立ち方、片脚立ち、骨盤と股関節の動き、膝と足の向き、歩き方まで確認します。
作業療法士として19年間、さまざまな姿勢と動作を見てきましたが、足裏の痛みがある人ほど、足から離れた場所に大きな手がかりが隠れていることがあります。
足裏を見ないのではありません。足裏だけで終わらせないのです。
▪️痛みが続くときは、一人で判断しないでください
痛みが急に強くなった、腫れや熱がある、安静にしていても痛む、夜中も痛みで目が覚める。そのような場合は、セルフケアを続ける前に医療機関へ相談してください。
大きな異常がないと言われても痛みが続く場合は、姿勢や動きの中に負担を繰り返す理由が残っていないか、見直してみる価値があります。
▪️オンライン相談のご案内
遠方の方や、まず姿勢とのつながりを知りたい方は、オンラインでの相談も可能です。
画面越しに姿勢を見ながら、痛みと体のつながりを一緒に確認します。
▪️体験のご案内
福岡市で、訪問型の姿勢ケアを行っています。
「もう仕方ない」と感じている方こそ、一度ご相談ください。
「この足の痛みとは、ずっと付き合うしかない」と諦める前に。
足裏だけでなく、姿勢と体のつながりから一度見直してみませんか。





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